映画に

見たものについての覚書 印象をピンで留め置くように

春だドリフだ全員集合!!(1971/日本)渡辺祐介

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ドリフ映画通算第8作目。

基本ドタバタとするだけの話なんだが、当時のドリフの、いかりや長介加藤茶の身振り手振りのキレ具合がやはり素晴らしい。志村けん以前のドリフでこのふたりが主役だったのは何よりこのキレあったればこそだったのだろう。ピシャリピシャリせわしなく容赦なく打ちおろされるいかりやの扇子だの箸だのを、ピッタピッタと額その他でうけとめつづける若き加藤茶のリアクション。
それとふとした瞬間のクローズアップ挿入のタイミングのキレ。ドタバタがともすれば冗長な騒擾感に流れそうなところでも、瞬間さっと挿入されるクローズアップのタイミングのキレだけは「映画」を感じさせる。食いものネタや下ネタ、時事ネタばかりのギャグの連続も映画だからまだしも許されてたのかも。

いかりや長介はへたくそな年季の入った噺家の役なれど、やらせるとどうして型になっている。しかしそのいかりやさんの役どころは、最後は踏んだり蹴ったりな救いどころナシの落ちっぷりで、これでいいんかいなとさえ思わすところに、キャメラ目線のセリフ入ってほんとの落ち。いや、落ちてないんだが、無理やり幕ひき。

89分の映画。