映画に

見たものについての覚書 印象をピンで留め置くように

スター・ウォーズ/ジェダイの帰還(1983/アメリカ)リチャード・マーカント

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副題は、昔「ジェダイの復讐」だった。

三作目、冒頭で少しばかり成長したルークを見るのは子供心には頼もしかった。「おお成長してる」、と。そんなところはサーガに接することの面白味ではある。

これら最初の三部作は、まだ素朴な意味で自由ではあった。遠景としての世界観は飽くまで前景としての人間達のドラマから投射されたもので、世界観の返照として人間達のドラマが演じられていたわけではなかった筈だから。既にこの三作目に於いても伏線の回収が主眼にはなっているけれど。

三作目では足下の奈落のイメージはなりを潜めるが、皇帝の死滅はやはり奈落への墜落としてなされ、デス・スターの破壊も巨大な空洞である中枢部への突入としてなされる。そして内部からの逆噴射としての崩壊のカタルシス。

ストーム・トルーパー達は、互いに互いを日常的にどう識別しているのかと考えると、あの統一されたスーツはかなり不便だが、この時代の時点で全部クローンなんだろうか。クローンの具体的な描写もまた、CGでようやく本格的になされうるモチーフではあった。

シリーズを通して、細かいところに気を配る演出はある。この三作目なら、ジャバ・ザ・ハットの巣窟で怪物がルークに殺された際にほろろと涙を見せる世話係らしい男とそれを慰める奴とか、帝国軍の射撃に倒れた仲間(夫か妻か?)を一旦助け起こそうとして絶命を確認するとそれに寄り沿うイウォークとか。

仮想の世界を活きたものとして描くに丹念なのは確か。