映画に

見たものについての覚書 印象をピンで留め置くように

2017-09-13から1日間の記事一覧

散歩する侵略者(2017/日本/黒沢清)

「概念」を「奪う」。まずこの大前提からしてあまりに抽象的ではある。抽象的であるが故に、つまりは「画」になりにくく、結果映画は抽象そのものとしての言葉=セリフのやりとりにこそ、依存することになる。 たとえば「家族」、「所有」、「自由」、「仕事…

FAKE<ディレクターズ・カット版>(2016/日本/森達也)

猫が頻りに画面に姿を見せる。誰でも気がつくが、しかし何故猫なのか。むろん「猫」であることに殊更意義や意味が認められるわけでもない。それは意義とか意味とかいう尤もらしい判然とした観念とは一見して無縁で、周縁的、付随的な細部に過ぎない。だがだ…