映画に

見たものについての覚書 印象をピンで留め置くように

2017-08-15から1日間の記事一覧

最近見た映画(その10)

◎『突然炎のごとく』(1962/フランス/フランソワ・トリュフォー) 音が、声が、アフレコなのだろうか。少なくとも同録ではない。同録ではないが故に、その音も声も、むしろ映画にサイレント映画的な肌合をかもし出す。人物は唐突にアクションを起こす。あ…

人生タクシー(2015/イラン/ジャファル・パナヒ)

キアロスタミの『10話』を思い出さずにはいられないことになるが、『10話』は言わば奇跡的・天才的に映画になさしめられた映画であって、この映画はそんな奇跡や天才を再現できるなどと不遜で怠惰な発想ははじめからしていない。むしろこれはこれで、何…

家族の灯り(2012/ポルトガル=フランス/マノエル・ド・オリヴェイラ)

その映画の中の空間は、書割じみた風にのっぺりと平面的に映し出され、それはファーストショットからして全くそうなのであって、そんな判り易い奥行きを一見欠いたその映画の中の空間は、やはりなぜかしらサイレント期の映画を想起させる。 その映画のほとん…